習慣になっている上下の歯を接触させている癖を認識しましょう

顎関節症を予防するためのお口ケア方法

日本人の2人に1人が一度は体験する顎関節症

「顎関節症」は、生活習慣や癖も要因になるので、普段からのケアも大切です。
初期治療としては、すぐに実践可能な「自己管理」方法をご紹介いたします。
顎関節症の症状が出た際は、自己管理だけに頼らずに専門の歯科医院に相談すると良いでしょう。
歯列接触癖は、習慣で上下の歯を接触させてしまうことで筋肉が疲労して、顎の関節に負担をかけてしまいますが、無意識に行っているということが多いようです。
まずは、自分が歯列接触癖を行っているということを自覚して、そのことが顎には良くないことだと認識することにより、意識して「歯を離す」「力を抜く」などの行動につながっていきます。
開口訓練については、口を開ける練習をするということです。
顎が引っかかり口が開かない際に、関節の動きを良くすることを目的とします。
筋肉に痛みがある際は、柔軟運動の効果が期待できるでしょう。
強い痛みを感じない程の指の力で圧力をかけるとより効果的です。
親指を上顎の前歯に当てて、人差指を下顎の前歯に当てて、少しずつ力を入れながら上下の歯を押し上げるようにして口を開きます。
この運動を1日数回、1回につき10回程、無理をしない範囲で行います。
顎関節症に関わる咬筋や側頭筋などの筋肉が凝っている際には、ほぐしてあげると良いでしょう。
血流を促し、緊張をほぐすことにより痛みを和らげることができます。
手のひらや指で、側頭部から頬に向けて撫でるようにすると、筋肉がリラックスするため効果的でしょう。
他にも顔や首・肩回りなどの軽いストレッチでも効果を得られます。
唇や頬の緊張をほぐすのに「あっぷっぷ体操」もあります。
リラックスした状態のままで、歯と歯の間を少々開けて、ほっぺに空気を入れて膨らませます。
さらに上・下・左・右と膨らませ、5秒ずつ行ってゆっくり息をはいてください。
歯磨きの際に、口をゆすぐような感じです。

咬筋や側頭筋などの筋肉が凝っているとなりやすい顎関節症

顎関節症は、歯周病や虫歯と並ぶ「第三の歯科疾患」です。 日本人の2人に1人が、死ぬまでに一度は体験するとされる程の身近な病気でもあります。 顎関節症については、顎の関節とその周りの筋肉に問題が起こり発症する疾患です。 顎関節症には、3つの代表的な症状があるのですが、3つのうちのいずれかを伴います。

顎関節症ってどんな症状をいうの?

顎関節症は、顎の周囲の筋肉が疲労する事により、凝り固り口を開けた際に痛む事があります。 痛みが出やすいのは、咬筋と側頭筋という噛む際によく使用する筋肉です。 咬筋については、頬骨と顎のエラの間にある筋肉で、側頭筋については、こめかみから耳の上付近にある筋肉の事です。

顎関節症の症状を疑う前に歯科医院へ行こう

顎以外にも、こめかみ付近などの意外な場所にも痛みが出るということがあるでしょう。 顎関節症の症状が、1つあったからと言っても必ず顎関節症というわけではないので、専門家の診察や検査が必要です。 症状に心当たりのある方は、まずは歯科医院を受診してみてください。